群馬県高崎市のリフォーム・リノベーション

事業企画部門

No.17 果物

投稿日:2018.02.24

春、桜が終わればさくらんぼ。
マンゴー、バナナ、パイナップル。遠い国でのバカンスの香り。
もぎたての桃、梨、葡萄。軒先に吊るされ風を受ける柿。
冷たい冬も、ゆず、りんご。こたつで蜜柑、ケーキにイチゴ。

 

四季折々の実りを楽しむ暮らしは美しい。
実りの代表、果物について考えてみる。

 

 

 
No.17 果物

 
名前の由来は諸説あり。
「水菓子」とは果物を指す名詞である。
果物が菓子と呼ばれていた、という話もあれば、
果物が食物から菓子へと変化した際についた名だ、という説もある。
いずれにせよ、今の時代は果物=デザートであり嗜好品。
日々の暮らしの中で、全く縁のない人もいるかもしれない。

 

それでも、果物を食べる暮らしの場面は無くならない。

私たちはいつ、自然の恵みに触れているのか?

 

カロリーが高く、消化に良いフルーツは
口当たりもよく料理の手間もないためか、病室に定番の顔。
華やかな盛り合わせに曇った顔も晴れやかになる。
風邪で寝込んだ日のリンゴや、栄養補給のバナナ。
なんだか優しくあたたかな一コマを支えているのは
果物、その実りの豊かさである。

 

甘いお菓子としての果物は、徐々に暮らしから姿を消している。
四季の国・日本は、その豊かさ故に果物以外からも
時の移ろいや日々の大切さを感じることができるから。
豊か、とは時に。選び選ばれぬものなのだ。

 

一転。

 

旬、という言葉がある。
美味しいものをより美味しく、適切な時期に楽しむこと。
果物も、もちろん。季節の味として親しまれてきた。

 

同じく四季の味覚、代表例は秋のさんま。
果物の消費量が減る中で、さんまの消費量は増えている。意外にも。
理由は多々あれど、技術向上による「美味しさ」の向上は

果物とは違った道を、歩む一助となっただろう。

季節を食し、季節を眺め、季節を儚み楽しむことで

私たちはイマを生きている。

 

 

さて。

 

果物を今一度、見つめてみる。
艶々とした皮にくるまれた、弾けんばかりの果肉。
一つ一つがたっぷりと実を、水を、甘さを蓄えて
新しい命のためにあつらえた恵み。

芽吹いた時から、この実を付けるまでの重み。

 

瑞々しく色鮮やかな果物たち。
暮らしの場面に一つ、彼らがいるだけで
私たちの暮らしも豊かに実っていく気がする。

 

果物を齧る。
ぱっと匂い立つのは、命の輝きだ。

 


≪今回の言葉≫
*暮らし/住まい/家/インテリア/リフォーム/リノベーション
*物語/本/食/衣/旅/出会い/思考/文化/芸術

*高村光太郎 「レモン哀歌」
*彼女を美しく連想できるのは、檸檬の色が、香りが、味わいが、私たちの脳裏に刻まれているから。