群馬県高崎市のリフォーム・リノベーション

事業企画部門

No.15 おせち料理

投稿日:2018.01.09

豊年豊作、商売繁盛、無病息災、長寿祈願。
年が明け、年末のあわただしさはどこへやら。
めでたい言葉が行き交う、新年の穏やかな時間。

 

ゆったりとした団欒の卓上に、年始だけのご馳走がならぶ。
年神様を迎えるためとも、火を使わぬ物忌みのためとも、
年始ぐらいは台所に立たぬためとも聞く、おせち料理の数々。
新春の恵みに感謝しつつ、美味しさだけではない想いを探る。

 

No.15 おせち料理

 

 

 

年末。
大掃除、仕事納め、事納め…と慌ただしい中、
年始に向けておせち料理をつくる家庭は多い。
漬ける、煮る、巻く、結ぶ。
日本の伝統食ならではの、普段とは違う台所。
この音、この香りが、トシの始まりを連れてくる。

 

黒々としたお重を開ければ、福の神が来たようだ。
紅白、錦、縁起物。
重箱の吉祥柄に負けない彩りが顔を出す。
「お正月しか食べられない、アレが好きなんだよね。」
と、数の子や栗きんとんで舌鼓。
数の子は…子孫繁栄の卵料理で、栗きんとんは…黄金色の勝栗料理。
箸を置いてから、ぼんやりと思うのは、
全ての料理にめでたいイワレがあり、重箱に詰められていること。
実感よりも、ずっと、お正月はめでたいのだろうということ。

 

一年は早足で過ぎ去る。
出会いと別れの春を駆け、夏の暑さに汗・なみだ、
秋・一息つく間なく、冬は祭・和洋折衷多事多端。
お正月、一回休みのすごろくマスは何のためにあるのだろう。
ハレの料理に込められた、想いは何だろう。

 

一つのおせち料理を囲みながら、
一斉に走り出す駅伝走者をみながら、
一つ、想うこと。

 

それは、

田作りの意味が分からなくても、昆布巻きを知らなくとも
初詣や初日の出を見た時、自然に湧く感情。
「今年一年も、健やかに過ごせますように。」
「事故なく怪我なく、家族が幸せでありますように。

いつの時代も変わらない、今年一年への祈りの気持ち。

 

スタートのピストルで走り出す駅伝走者と同じように

私たちも、お正月から年の暮れまで、一生懸命に走っていく。

一番最初の日に、「がんばれ」と伝えてくれるのが、

祝いの食事、祈りを込めた「おせち料理」ではないか。

 

家族が食卓につく。

いただきますと揃えた両手が、ぱんと景気のいい音を立てる。

一番早い初詣、今年の始まりの音が、鳴った。

 

 


≪今回の言葉≫
*暮らし/住まい/家/インテリア/リフォーム/リノベーション
*物語/本/食/衣/旅/出会い/思考/文化/芸術
*食べることの祈りを思い出しつつ、団欒の正月。今年もよろしくお願いいたします。